いけばな

私と小原流

keisui-41087@kiyama
初心にかえり25年ぶりにいけた直立型

私のホームページにお越しくださりありがとうございます。お花に興味がある、いけばなを習ってみたい。そんな気持ちで見てくださっていると思います。

そこで紹介をかねて私と小原流ということで書いてみたいと思います。

プロフィールにも書いていますが、1985年社会人となって2年目の12月に小原流に入門しました。子どものころに母が近所の教室で習ってきたお花を玄関に飾っていました。子どもながらにいいなぁと思って眺めていました。

入門のきっかけはその母が当時の仕事先で知り合った方に小原流の先生がおられ、その方から娘さんへどうぞともらってきた小原流のパンフレットを見たことでした。

勤めていた会社にも華道部はありましたが、そのパンフレットにとても惹かれるものがありその先生のご自宅でお稽古を始めます。その頃は現在のたてるかたちは確かA型と呼ばれていて和室の壁にかけられた花型表を見ながら先生の説明を聞き半月の形をした花器に生まれてはじめてお花をいけました。

先生はとてもおおらかなお人柄でたまにぜんざいをふるまってくださったりと仕事が休みの毎週土曜日に約10年間お稽古を続けました。

小原流には支部開催の行事があります。特徴的なものは研究会と呼ばれるもので、小原流を学ぶ人が資格ごとに指定された花型と花材で決められた時間内にいけて小原流研究院講師の先生に採点していただきます。緊張感のある研鑽の場です。その研究会にも入門から数年たったころから参加し日ごろのお稽古にもさらに身が入るようになりました。

また毎年1月に地元のハイクラスなホテルで開催される新年会を毎年とても楽しみに参加していました。社会人となって間もないころに食事のマナーなど実践で学ぶことができたこともとても良い経験となりました。

小原流の縦看板 
玄関に置いています

仕事が多忙でストレスがたまったときも週末のお稽古でリフレッシュができます。社中の方とのおしゃべりも人生経験豊富な方のお話しなどは視野が広がります。楽しくお稽古を重ね3級家元教授拝受の際は先生の雅号の一字を入れた雅号も頂戴しました。

そうして人生の節目の結婚や出産を経験。仕事も継続して両立していましたところ時間的にお稽古を続けることが厳しくなりやむなくお稽古をやめることになりました。お稽古をやめてからもお正月のお花だけは毎年先生の「お正月花はおおきくいけるのよ」のお言葉を思い出しながらいけていました。

先生へ年賀状でのご挨拶を続けていましたが、どれくらい経ったころかご家族から訃報のはがきが届きました。

結婚の際に新姓で看板をいただくことを先生からすすめられいつも目にしていたおかげでお花のことを忘れることはありませんでした。

そうしてさらに時が経ち四半世紀ぶりにある出来事がきっかけで再入門することになります。

支部研究会の様子

花型の呼び方がかわっていたり、あたらしい花型がふえていたりと時間の経過を感じずにはいられませんでしたが、ありがたいことに退会したときの資格から再開できるということで研究会にも二級家元脇教授で参加をすることができました。

美しい水仙の葉組 先生の作品

現在ご指導くださる先生は若いころから研鑽をつまれ小原流研究院の講師として全国をまわっておられます。2022年より所属する支部でのお役もいただいて日ごろのお稽古だけではない小原流とのかかわりも増えています。

このたび支部の幹部の先生方に背中を押され、Keisui(恵綏)小原流いけばな教室を開講することになりました。

お花が傍にあるだけでこころが和らぎます。そんな日本の素晴らしい文化であるいけばなとご縁つなぎをさせていただきたく、私自身いまだ修行中で道半ばではありますが、ご一緒にお稽古を続けていけたらと思っています。

「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」   

服部嵐雪

実家に咲いていた梅と椿

先生と母に感謝をこめて     

癸卯 2月25日 誕生日に記す

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